LaTeXを使ってレポートなどを書くときに、箇条書きがあったほうがわかりやすくなる部分があると思います。
Wordなどの文章作成ソフトでもできますが、LaTeXでも簡単かついくつかの箇条書きを出力することができます。
この記事では、LaTeXで箇条書きをする方法をいくつか解説します。
itemize環境を使う
一つ目の方法はitemize環境で、一般的な箇条書きを出力できます。
コード
\begin{itemize}
\item 一つ目
\item 二つ目
\item 三つ目
\end{itemize}
出力結果

先頭の”・”を別の記号や文字にしたい場合は、\item の後ろに[入れたい文字]を入れることで変わります。
description環境を使う
itemize環境での\item[文字]と同じような使い方で、description環境があります。
コード
\begin{description}
\item[第一項目] 一つ目
\item[第二項目] 二つ目
\item 三つ目
\end{description}
出力結果

itemize環境と違うのは、\item のみで出力すると上の3行目のように先頭に何も現れなくなります。
enumerate環境を使う
enumerate環境は先頭が数字になります。
コード
\begin{enumerate}
\item 一つ目
\item 二つ目
\item 三つ目
\end{enumerate}
出力結果

enumerate.sty
enumerate環境で便利なのが、1、2、3以外にもA、B、CやⅠ、Ⅱ、Ⅲなどの順番付けができるところです。
方法としては、プリアンブルに\usepackage{enumerate}を挿入することで使えるようになります。
記入方法は\begin{enumerate}[文字列とカウンター]とするだけでいいです。
コード
\begin{enumerate}[A]
\item 一つ目
\item 二つ目
\item 三つ目
\end{enumerate}
出力結果

コード
\begin{enumerate}[方法I] %このIがカウンターになる
\item 一つ目
\item 二つ目
\item 三つ目
\end{enumerate}
出力結果

箇条書きの入れ子状態にもできる
箇条書きの中にさらに箇条書きを入れることも可能なんです。
特別な処置は必要なく、ただitemize等を入力するだけでできます。
コード
\begin{itemize}
\item 一つ目
\begin{itemize}
\item 入れ子1つ目
\item 入れ子2つ目
\item 入れ子3つ目
\end{itemize}
\item 二つ目
\item 三つ目
\end{itemize}
出力結果

この箇条書きの入れ子ではitemizeのなかにenumerateを入れることもできます。
コード
\begin{itemize}
\item 一つ目
\begin{enumerate}
\item 入れ子1つ目
\item 入れ子2つ目
\item 入れ子3つ目
\end{enumerate}
\item 二つ目
\item 三つ目
\end{itemize}
出力結果

まとめ
LaTeXで簡単に箇条書きをする方法を紹介しました。
itemize環境、description環境、enumerate環境と細かい違いですが分かれています。
種類によって使い分けができるので、都合の良い形を選んで使ってみてください。