大学に在学していると、レポートを書く機会が何度もあると思います。
レポートと言っても、調べ学習的なレポートや実験レポートなど、いくつか種類があります。
実験レポートでは、図や表、数式を多用すると思うので、LaTeXをつかって作成をすると便利です。
そこで、今回はおもに実験レポートに焦点を当てて、ちょっとした注意点やLaTeXを有効活用できるような方法を紹介します。
まずはLatexを使える環境を整えよう
Latexを使うにはおもにソフトウェアインストールとCloud Latexを使う二種類の方法があります。
ソフトウェアインストールは少しハードルが高いので、より簡単な方法であるCloud Latexを使うのをおすすめします。
Cloud Latexの使い方はこちら↓↓↓
図や表の番号を相互参照で対応させる
LaTeXで図や表、数式を入れると、通し番号がつきます。
最初から最後まで順番通りに書ければ特に問題はないのですが、途中で新しい図などを入れると、番号が変わってしまいます。
すると、説明したいものと本来の番号が異なってきてしまいます。
しかし、LaTeXには番号を対応させてくれる「相互参照」という便利な機能があるのです。
具体例
図を用いた場合を例にして説明します。
番号を参照したい図に、\label{ }を付けて、{}内に好きに目印をつけておきます。
このとき、図であれば{fig:目印}、表であれば{tab:名前}、数式は{eq:名前}というように工夫をしておくとわかりやすいです。
番号を取得するときには、\ref { }を入力しましょう。
例
まつたけを図\ref{fig:matsutake}に示す。
\begin{figure}[h]
\begin{center}
\includegraphics{matsutake.jpg}
\caption{まつたけ}
\label{fig:matsutake}
\end{center}
\end{figure}
しいたけを図\ref{fig:shiitake}に示す。
\begin{figure}[h]
\begin{center}
\includegraphics{shiitake.jpg}
\caption{しいたけ}
\label{fig:shiitake}
\end{center}
\end{figure}
出力結果

出力結果を見てみると、番号がちゃんと表示されているのがわかりますね。
wikiなども参照してみてください。
書体などの注意点[物理系]
私は物理系なので、化学や生物のルールなどは詳しくはわからないですが、物理系だと、物理量や数式で使う sin、cos、logなどの表記についていくつか注意点があるので説明しておきます。
物理量はイタリックで書こう
物理量とは、力学でいえば [mathjax] 質量\(\it{m}\)、力 \(\it{F}\) 、速度 \(\it{v}\) 、加速度 \(\it{a}\) などです。
たとえば、運動方程式を書こうとすると、
$$F=ma$$
と書く、ということです。
LaTeXでは、数式モードではアルファベットはイタリックになりますが、通常の文章ではF、mのようなローマン体(一般的な書体)で表されます。
\it{イタリックにしたいもの}でアルファベットをイタリックにできます。
これに関連して、単位や添え字などは物理量ではないのでローマン体にすることに注意してください。
数式で使う三角関数などはローマン体で
数式などでよく使われるsin、cos、tanやlogは数式モード内ではイタリックになってしまいます。
数式モード内では、\sin、\logとすることで簡単にローマン体にすることができます。
ほかの方法として、コマンドで\rm{}とすることでもできます。
まとめ
今回は主に表記などの表面的なことに触れました。
レポートそのものをわかりやすく書く技術はまた別ですが、今回の記事のような工夫を頭に入れておくと、見直す回数が減ると思うので実践してみてください!