グラフィックボードを選びたいけど、性能についての知識不足だとよくわからないですよね。
種類もたくさんあり、名前が似ているのがいくつもあるので迷ってしまうはずです。
グラフィックボードの性能は、ポイントを押さえておけばわかりやすくなります。
この記事では、GPUメーカーごとの型番やグラフィックボードのスペックなどの基本知識を解説します!
そもそもグラフィックボードって?
グラフィックボードとは、ディスプレイに映像を出力するためのパーツです。
ビデオカードやグラフィックカードと呼ばれることもありますが、基本的には同じものです。
グラフィックボードにはGPU、というCPUのような頭脳が内蔵されています。
CPUがPC全体の処理を担当するのに対し、GPUは画像処理を担当しています。
内蔵されているGPUの性能によってグラフィックボードの性能が変わってくるのです。
また、CPUに内蔵GPUがあるものは、グラフィックボード無しでも映像出力をすることができます。
ただ、CPUに負担がかかり、性能もグラフィックボードのほうが良いので、3Dゲームなどの負荷の大きい処理をする場合はグラフィックボードが必要です。
GPUの主流はNVIDIA社とAMD社
PC向けのGPUを制作しているのは、現在はNVIDIA社とAMD社が主流です。
NVIDIA社は「GeForce」シリーズ、AMD社は「Radeon」シリーズを展開しており、この型番である程度の性能比較をすることができます。
NVIDIA「GeForce」の場合
GeForceの型番は、クラス、シリーズ、接尾辞という規則で名前が付けられています。
わかりやすくするために実際の例(GeForce RTX 2080 Ti)で解説します。
RTXの部分がクラスです。
RTX以外のクラスはGTX、GTなどがあります。
クラスごとの性能は、現在はRTXが最も高性能で、次にGTX、その次がGT、となります。
2080の数字部分には二つ意味があります。
まず、20のほうについて解説します。
これはGPUのシリーズを表しています。
シリーズの数字が大きいほど性能が高いです。
上の例だと2000番台なのでRTX 20シリーズであることがわかります。
RTX 20シリーズの他には、GTX 10シリーズ、GTX 16シリーズがあります。
80の部分は同じシリーズ内の相対的な性能を表しています。
この数字は、80、70、60、50のように2桁ずつ変わっていき、数字が大きいほど性能が高いです。
最後についているTiですが、ついていない無印版も存在します。
Tiが付いているほうが無印よりも性能が高く、一つ上の数字の製品よりは性能が低いことを表しています。
AMD「Radeon」の場合
Radeonの型番もクラス、シリーズ、接尾辞のようになっています。
ここでも実際の例(Radeon RX 5700 XT)で解説します。
RXの部分がクラスです。
現在はRXで製品がほとんど統一されていますが、以前はR+数字という形でクラス表記でした。
ちなみに、RXのついていない製品もあり、ハイエンドのRadeon VⅡがあります。
5700の部分がシリーズです。GeForceと同じで、5の部分が5000シリーズ、700がシリーズ内の性能となっています。
この部分が大きいほど、同じシリーズ内でも性能の高い製品であることがわかります。
シリーズはRX 500、400、300シリーズと、桁が一つ上がったRX 5000シリーズ、Vegaシリーズがあります。
RX 5000シリーズが最新で、現在5700シリーズ、5600シリーズ、5500シリーズが存在します。
上の例ではXTがGPU名の最後についていますよね。
これは、RX 5000シリーズから付くようになり、無印の製品よりも上位モデルであることを示しています。
グラフィックボードのスペックについて
ここまでは、シリーズごとの種類を見てきました。
ここからはグラフィックボードの周波数やメモリなどの、性能についての部分について解説します。
コア
コアとは、データの処理を担当する部分です。
CPUのコアとGPUのコアは得意としていることは異なっており、数もCPUが数個なのに対し、GPUのコアは数千個ほどからなっています。
コアの性能が良ければデータの処理も当然早くなります。
クロック周波数
GPUにも、CPUのようにクロック周波数が存在します。
クロック周波数が大きいGPUほど高性能で、スペック表にもたいてい載っているので参考にしやすい値です。
また、クロック周波数はコアの動作する速度なので、同じ周波数でもコアによって性能が異なることもあるので、注意が必要です。
メモリ
グラフィックボードには、専用のメモリ、VRAMがあります。
同じGPUでも、メモリの容量ごとに販売されていることもあるので、確認が必要です。
PC本体と同じようにメモリの容量が多いほど、多くのデータを処理することができます。
ベンチマークの結果を参考にする
実際にどこまで動作するのかを知るには、ベンチマークスコアを見るのも良いでしょう。
おすすめはPassMark Softwareのサイトで、ベンチマークスコアがわかりやすくまとめられています。
PassMark Softwareの使い方についてはこちら
コストパフォーマンスを見ることもできますが、日本円ではないので、あくまで参考程度に考えましょう。
まとめ
上記で紹介した「GPUメーカーごとの型番の見方」「グラフィックボードのスペック」を知っておくとグラフィックボードの比較は簡単になります。
また、ベンチマークスコアのサイトも頼りにすると、性能の比較をしやすいです。
値段とスペックを見て、自分に合ったスペックのグラフィックボードを選んでみてください!