グリスはCPUとクーラーとの熱伝導という重要な役割を果たしています。
そんなグリスですがCPUにクーラーが付属している製品にはあらかじめ付いていて、そのまま使用することができるようになっています。
しかし、付属のグリスでは熱伝導効率がそこまで良くなかったり、CPUとくっつきすぎて取り外しがしづらくなってしまう可能性があります。
そこで、この記事では
・付属品のグリスを使ったらスッポンした事例
・グリスを選ぶときのポイント
・グリス塗り直しのタイミング
・おすすめのCPUグリス
等をご紹介します!
付属のグリスをおすすめしない理由
なぜ私が付属品のグリスではなく市販のグリスを買うことをおすすめしているかというと、実際にすっぽ抜けたからです。
詳しいお話はこちらの記事でしていますが、かなりの恐怖体験だったことは間違いありません。
幸いにもCPUのピンが曲がることはなかったのですが、一歩間違えばピンが折れてCPU自体が使い物にならなくなるところでした。

CPUのすっぽ抜けの恐怖を体験しなくてもいいように…
と思って記事を書いています。
グリスを選ぶときのポイント
グリスの種類
グリスには主に3種類あってシリコングリス、シルバーグリス、ダイヤモンドグリスがあります。
シリコングリスはこの中では最も安価で手に入れやすいです。
CPUへの負荷がそこまで高くないならば基本的にはシリコングリスで対応できます。
シルバーグリスはその名の通り、銀が含まれているグリスです。
シリコングリスよりも熱伝導効率がいいのが特徴です。
この3種類のグリスの中で最も高性能なグリスです。
性能がいい分、価格はこの中で一番高いです。
熱伝導効率
熱伝導効率は、 シリコングリス<シルバーグリス<ダイヤモンドグリス の順で高くなります。
熱伝導効率が高いということは、それだけ熱を移動しやすいのでより冷却能力が高くなります。
基本的には価格もこの順で高額になる傾向にあります。
とは言ってもあっても価格差は1〜2000円ほどなのと、一度買ってしまえばしばらくは使えるのでそこまでお金はかからないと思います。
絶縁タイプを使うのかどうか
グリスには絶縁タイプとそうでないタイプがあります。
絶縁タイプであるメリットは、グリスが誤ってマザーボード等についてしまってもショートしづらくなることです。
通電するタイプのグリスを基盤につけてしまうとショートしてしまうおそれがあるので、その可能性を減らせるのは嬉しいです。
グリスの塗りやすさ
グリスはそう何回も塗るものでは無いので、そう簡単には慣れづらいはずです。
特に初心者はグリスを塗り慣れていないので、塗りやすいものを選ぶことをおすすめします。
グリスの塗り直しの頻度はどれくらいか
グリスの塗り直しはそこまで高頻度で必要ではありませんが、あまり放置しすぎるとグリスが乾いてCPUにくっついてしまいます。
具体的に塗り直しの頻度が決まっているわけではありませんが、グリスを一回塗ると1年以上はもつので1年超えたあたりから塗り直しを考えるのがいいと思います。
グリスが効かなくなってくるとCPUの温度がやたら上がりやすくなったりするのでPCに異常を感じたら塗り直すのも手です。
他には、CPUクーラーを新しくするタイミングなども塗り直すチャンスになります。
おすすめのグリス
ここではいくつかおすすめのグリスをご紹介します。
アイネックス JunPus ナノダイヤモンドグリス JP-DX1
熱伝導率が16W/m・kと高く、絶縁性もあるダイヤモンドグリスです。
注射器のような形をしており、ヘラもついているので塗りやすさもバッチリです。
Money Qui HY-883
絶縁タイプのシリコングリスで、かなり手に入れやすい価格になっています。
こちらも注射器タイプでヘラもついています。
Corsair XTM50
PCパーツでお馴染みコルセアのグリスで、低粘度の酸化亜鉛が使われています。
上で紹介したグリスは2〜3gほどの量ですが、こちらのグリスは10gの大容量になっています。
ちょっとの出費でより冷える!
グリスの値段を見てもらったらわかるとおり、他のPCパーツほどの値段はかからないです。
それなのに、CPUの冷却に関わる重要な部分なのがグリスです。
製品によっては1000円いかないものもあるので、ぜひ付属のグリスではなくてよりいいグリスを買いましょう!