Intel製CPUは2021年3月に第11世代が発売されましたが、1年と経たずに新たに第12世代が発売されています。
CPUの選択肢が増える中で、どのCPUが性能がいい、あるいはコスパがいいかを把握しておく必要があります。
この記事では、2万円台で買えるCPUとして有力なCore i5 11400Fを他のCPUと比較してみます。
※追記 第12世代のCore i5 12400が登場したのでこちらの方をご覧ください
Core i5 11400Fの基本スペック
第11世代はRocket Lakeとも呼ばれ、対応しているソケットはLGA1200のマザーボードです。
Core i5 11400Fの基本スペックを表にしました。
コア数 | 6コア12スレッド |
クロック周波数 | 2.6 GHz(最大4.4 GHz) |
TDP | 65W |
ソケット | LGA1200 |
価格 | 約20,000円 |
Intel CPUとの比較
ここでは同じ価格帯のCPUとの性能を比較していきます。
Intel製のCPUは2万円台のCPUが結構多くあります(特にCore i5)。
Core i5 11400F | Core i5 11400 | Core i5 11500 | Core i5 11600KF | Core i5 10400F | Core i5 10500 | Core i5 10600KF | |
コア数 | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド |
クロック周波数 | 2.6 GHz(最大4.4 GHz) | 2.6 GHz(最大4.4 GHz) | 2.7 GHz(最大4.6 GHz) | 3.9 GHz(最大4.9 GHz) | 2.9 GHz(最大4.3 GHz) | 3.1 GHz(最大4.5 GHz) | 4.1 GHz(最大4.8 GHz) |
TDP | 65W | 65W | 65W | 125W | 65W | 65W | 125W |
Passmark スコア | 17511 | 17033 | 17878 | 20034 | 12339 | 13163 | 14584 |
Cinebench R20(single) | 529 | 529 | 598 | 450 | 467 | 501 | |
Cinebench R20(multi) | 3888 | 3888 | 4320 | 3197 | 3392 | 3629 | |
価格 | 約20,000円 | 約23,000円 | 約28,000円 | 約29,000円 | 約19,000円 | 約25,000円 | 約28,000円 |
第10世代を価格と性能で圧倒
Core i5 11400Fの性能を見てみると、当然ではありますが過去のCore i5を圧倒しています。
さらに過去のCore i5よりも価格が安い。
第10世代の価格が発売からそこまで大きな下落がなく、性能アップした第11世代が発売されているので今買うなら第11世代以上一択です。
11400と11400Fの違いは内蔵グラフィックの有無なので、グラボを積むかどうかで選びましょう。
11400Fの上位モデル(Core i5で)をおすすめするなら、11600KFがいいでしょう。
11500と11600KFでは価格が約1000円くらいしか違わないのに、性能では11600KFの方がかなり高くコスパが良いことが理由です。
2万円でこの性能はかなりコストパフォーマンスが高いことがわかります。
AMD CPUとの比較
Ryzenシリーズにはそもそも2万円台のCPUがそこまでないので、3万円台ではありますがRyzen5 5600Gを表に入れています。
Core i5 11400F | Ryzen 5 3500 | Ryzen 5 3600 | Ryzen 5 3600X | Ryzen 5 5600G | |
コア数 | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド |
クロック周波数 | 2.6 GHz(最大4.4 GHz) | 3.6 GHz (最大4.1 GHz) | 3.6 GHz (最大4.2 GHz) | 3.8 GHz (最大4.4 GHz) | 3.9 GHz(最大4.4 GHz) |
TDP | 65W | 65W | 65W | 95W | 65W |
Passmark スコア | 17511 | 12892 | 17848 | 18303 | 20089 |
Cinebench R20(single) | 529 | 464 | 472 | 501 | 574 |
Cinebench R20(multi) | 3888 | 2652 | 3570 | 3751 | 4479 |
価格 | 約20,000円 | 約20,000円 | 約26,000円 | 約30,000円 | 約34,000円 |
2万円のCPUなら現状Intel一択
以前は高コスパCPUとして人気だったRyzen5 3600ですが、11400Fと比較してしまうとむしろコスパが悪く感じてしまいます。
発売から2年経ったRyzen 5 3600の現状についての記事はこちら↓↓↓
5600XなどのミドルハイくらいのモデルならばIntel第11世代とも張り合えるのですが、2万円台のRyzen 5000シリーズはありません。
そのため、Ryzenシリーズを含めて比較してみても2万円付近の価格帯のCPUではCore i5 11400Fのコスパの良さが目立ちます。
Core i5 11400Fを搭載したPC
ツクモ G-GEAR mini

・CPU:Intel Core i5 11400F
・GPU:NVIDIA GeForce RTX 3060 / 12GB
・メモリ:16GB
・ストレージ:M.2 SSD 1TB
・価格:159,980円(税込)
TSUKUMO(ツクモ)のCore i5 11400Fを搭載したPCです。
グラボにRTX3060を搭載しているので、高水準でゲームをすることが可能になっています。
FRONTIER GXシリーズ

・CPU:Intel Core i5 11400F
・GPU:NVIDIA GeForce GTX 1660 SUPER
・メモリ:16GB
・ストレージ:M.2 SSD 512GB
・価格:129,800円(税込)
FRONTIER(フロンティア)のCore i5 11400Fを搭載したPCです。
RTXよりもスペックは多少落ちるGTX 1660 SUPERを搭載することで価格を安く抑えています。
値段的にかなり手に入れやすいし、そこそこのスペックなのでおすすめです。
Core i5 11400Fはかなりコスパが高い
性能を比較してわかるように、Core i5 11400Fは2万円台にしてはかなり高いスペックです。
10〜20万円くらいで自作PCを組もうとしたらかなり有力なCPUの一つでしょう。
新たに発売された第12世代のダウングレード版が発売されない限り、しばらくこの価格帯の代表CPUであり続けると思います。
※追記 第12世代のCore i5の登場によりコスパうんぬんは最新CPUの方が優れています