自作キーボード沼はとても奥が深くて楽しいです。
キーボードだけでなく、実はキーキャップも自作することが出来るのです。
キーキャップ自作も色々な方法があるのですが、この記事では特にUVレジン液を使ったキーキャップの自作方法をご紹介します!
アルチザンキーキャップ(artisan keycap)とは
artisanは職人や工芸品といった意味で、手作りされた個性的なキーキャップをartisan keycapと呼びます。
実際にアルチザンキーキャップと検索するといくつも個性的なキーキャップが見つかります。
こういったものを購入するのもいいですが、値段が高かったり海外発送のものが多くてすぐには手に入らないのがデメリットです。
自作キーキャップに必要なもの
UVレジン
キーキャップ本体になる部分をレジンで作ります。
レジンにも種類があるのですが、今回はUVレジンを使った方法をご紹介します。
私が実際に使っているレジン液はこちらの「星の雫」です。
キーキャップの型
レジンを流し込んでキーキャップの形にするためには型が必要です。
どのキーを作るかにもよりますが、既製品の型を使うのが一番楽です。
UVライト
レジンを固めるためにUVライトが必要になります。
レジンによって固まる光の波長が異なるので、注意して選ぶ必要があります。
想像力
どんなキーキャップをつくるのかはご自身の自由です。
他の人の作っているキーキャップを参考にするなど、想像力を爆発させましょう。
ちなみに着色料はUVレジン用のものがありますが、そうでないものでも着色はできるようです。
レジンは基本透明なので、中に何か入れたりするのもおすすめです。
自作キーキャップの注意点
一番注意して欲しいのは、レジンに直接手を触れないことです。
もしレジンに触れてしまうとアレルギー反応を起こしてしまう危険性があるので、ニトリル手袋などを使いましょう。
キーキャップを自作する手順
スイッチ部分を作る

キーキャップの見た目になる部分とは別に、スイッチにはめる部分を作る必要があります。
十字になっている部分にレジン液を垂らして光で固めます。
キャップ部分を作る

実際に触るキャップ部分を作ります。
写真では透明なレジン液を流し入れているだけですが、レジン液を着色する場合はあらかじめパレットなどで色を混ぜてからモールドに入れます。
キャップの中にものを入れたい場合は固める前のこの段階で入れましょう。
UVライトで硬化させる

シリコンモールドにレジン液を入れたら、スイッチ部分を作った部分でふたをします。
その上からUVライトを当ててレジン液を固めます。
硬化時間ですが、レジン液やライトにもよるので一概には言えないです。
例として、UV-LEDライトを使って星の雫を硬化させると大体1〜2分くらいで固まりました。
取り外してバリを取る
レジン液が硬化したらモールドから取り外しましょう。
ふたをしてレジン液が溢れた部分が余計にくっついているので、ニッパーなどを使って綺麗にします。
仕上げにニスを塗ったりするとより出来栄えが良くなります。
キーキャップ作成時の注意点
UVレジンを使ったキーキャップ作りをやってみて、注意すべき点がいくつかあったのでご紹介します。
気泡が入らないようにする
レジン液を注ぐ際に気泡が入ると、固めた時にも気泡が入ったままになってしまいます。
特に透明なレジン液を使う時は仕上がりに影響してしまいます。
ゆっくりと注いだり、爪楊枝を使って気泡をできるだけなくしましょう。
着色料を入れすぎない
着色料を入れすぎると、レジン液は固まりにくくなります。
一滴でも色はかなり付くので、あらかじめ作る色を決めておいて計画的に着色しましょう。
レジン液も安いものではないので、一度作ったものが無駄になると結構ダメージがでかいです。
スイッチ部分は奥までしっかり作る
キースイッチと繋がる部分は爪楊枝などを使ってレジン液が奥まで入るようにしてから固めましょう。
スイッチ部分が中途半端だと、欠けてしまってきちんと装着できずにグラグラするので一番注意した方がいい点でしょう。
ニッパーだけではバリが完全に取れない
大まかなバリはニッパーを使うことでかなり取り除くことができます。
しかしニッパーだけでは限界があるので、細かい部分はやすりなどで削り取るのが良いです。
アイデア次第でいろんなキーキャップが作れる
UVレジンでのキーキャップの自作についてご紹介しました。
かなり簡単にできちゃうので、アイデア次第で自分好みのキーキャップが作れちゃいます。
レジン液を使う方法だけでなく、粘土を使ったり3Dプリンターを使ったりと様々な方法もあるのでぜひチャレンジしてみてください!